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北朝鮮の鉱物資源を狙う中国

2009.10.08(Thu) Financial Times

Financial Times

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(2009年10月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

金総書記、6か国協議復帰の意思示す 米朝協議の結果次第で

北朝鮮を公式親善訪問した温家宝首相(左)〔AFPBB News

中国の温家宝首相は今回の北朝鮮訪問を外交上の大成功と謳うことができるだろう。次に問題となるのは、経済面での副産物を得られるかどうか、だ。

 北朝鮮金正日総書記と肩を抱き合い、経済協力に合意した後、温首相は望んでいた地政学上の妥協案を引き出すことができた。金総書記は10月6日、まず米国との直接交渉に与れば、北朝鮮の核廃棄に関する国際交渉に復帰する用意があると表明した。

 金総書記の声明は、中国、韓国、ロシア、日本、北朝鮮、米国による6カ国協議の再開を保証するものではなかったが、政治的な善意を回復させる内容だった。

 しかし、もし天然資源に飢えた中国が、仲間意識の回復によって、北朝鮮が抱える未開発の鉱物資源を手に入れる権利も得られると期待しているのだとすれば、中国政府はひどく失望することになりかねないとアナリストや外交筋は警告する。

南北統一が実現すれば、経済規模は2050年に日本と並ぶ?

 北朝鮮鉱物資源は関心を集めており、韓国政府は今週、埋蔵資源の価値を6兆ドルと試算する調査報告をまとめた。金属資源の統計の強さを受けて、ゴールドマン・サックスは先月、統一された南北朝鮮経済は2050年までに日本経済に匹敵する規模になると予想した。

 1970年代まで、北朝鮮は半島においてより豊かな国で、共産主義の支配の下、国際金市場に金を供給していた。しかし、北朝鮮への投資を狙っている関係者によれば、お粗末な技術と限られた資金のせいで、大半の鉱物埋蔵量は地下に眠ったままになっているという。

 中国との貿易は拡大しており、2007年に約20億ドルだった貿易額は昨年28億ドルに達した。だが、北朝鮮の軍事当局は、外国からの投資がもたらしかねない社会とインフラの変化に敵意を抱いていると見られている。

 「もし北が自国の鉱物資源を諸外国に開放するとすれば、それは軍事的、社会的、政治的なギャンブルに等しく、国の安全保障を危険に陥れるものだ」。ソウルの極東問題研究所のイム・ウルチョル氏はこう話す。

 核協議に深く関与しているある韓国の外交筋は、北朝鮮政府は自国内で中国が大型投資を行うことを容認しないと考えている。「北朝鮮としては、そのような類の影響力は認められないだろう」と同氏は言う。

 北朝鮮と中国は長年、共産主義の同盟国ではあるが、領土問題もあって、互いに不信感を抱いている。

既に始まっている鉱物資源の争奪戦

 それでも、北朝鮮の資源産業に対する限定的な外国投資は不可能ではない。コリョアジアのコリン・マカスキル会長は、北朝鮮の金属資源に投資する基本合意書と覚書に署名したと言い、そのモデルでは北朝鮮政府が懸念する主権問題に抵触しないと主張する。

 スイスのQuinterminaは自社のウェブサイトに、北朝鮮でマグネサイトを採取する計画に関する報告書を掲載している。中国の投資家は金属資源の利権を持っており、炭鉱開発にもかかわっていると見られている。

 「これまでに北朝鮮で事業展開を試みた中国企業は、規制がころころ変わり、電力供給が安定しないと不満をこぼしている」と、北京のある中国人学者は言う。

By Christian Oliver in Seoul
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