(2009年9月24日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
ワシントンの一部の人たちが鳩山政権について話しているのを聞けば、日本人がベネズエラのウゴ・チャベス大統領を自分たちの最高指導者に担ぎ上げたところかと思うだろう。
ワシントンの人はこの人を日本の首相と勘違い?〔AFPBB News〕
総選挙で勝利を収めた鳩山由紀夫氏率いる民主党の、「対米依存の少ない」外交政策を行うという公約や、新首相が「米国主導の市場原理主義」と呼ぶものに対して抱く疑念は、米国の石油資産を差し押さえるという決定に対してあわや見せかねなかった冷静さを欠いた態度で受け止められた。
保守的なヘリテージ財団は、非常ボタンを押した多くの調査機関の1つだった。民主党が半世紀に及ぶ自民党の政権支配を断ち切った日、同財団は「太平洋の反対側でガラガラと崩れ落ちる音」と、「反資本主義的、反米主義的なレトリックを長く駆使してきた中道左派政党」の台頭を感じ取った。
オバマ政権内部の高官でさえ、今なお戦時中の恨みが充満する地域の平和維持に60年間貢献してきた日米同盟への影響について内心神経質になっていた。
日本をプードルと呼ぶのは間違いで、実のところは猫である
神経質になるべきではない。鳩山氏は正しい。日米関係は再調整が必要だ。最もよく引き合いに出されるイメージは、主人と従順なプードルだ。米国は、名目上非武装の日本を核兵器と日本国内に駐留する5万人の軍隊で防衛しており、それに対して米国は資金と奴隷のような忠誠心を受け取っている。
だが、こうした描写は事実と一致しない。もし日本が米国のペットだとすれば、それはプードルというよりも、望む時にはいつでも主人の元を離れるのを常とする、強い意志を持った猫である。
奴隷のような従順さを示すことからは程遠く、日本は、日米両国は不可分であるという虚構を維持しながら、繰り返し米国に逆らってきた。例えば、米国は朝鮮戦争以来ずっと、日本国憲法――インクが乾くとほぼ同時に書いたことを後悔した文書――から平和条項を削除するよう日本を説得しようとしてきた。だが、日本はそれを拒否してきた。
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