睡眠不足は万病のもと

わずかな時間でも睡眠取れば効果は絶大

(長野 修)

睡眠不足は、交感神経を緊張させて高血圧になりやすくなる。またインスリンの分泌が減少し、血糖値が高くなり、糖尿病発症のリスクが高まる

 朝元気で、昼間に過度の眠気がなければ、問題ないのだ。ちなみに、昼は若干の眠気があることが普通で、特に、昼食後や午後2時から4時頃は誰でも眠くなるという。

寝酒は、睡眠の質を落とす

 良い睡眠を取るための基本は、前回触れたように、朝に十分な光を浴びて、夜はできるだけ暗い環境で過ごすこと。これに尽きるが、最後にちょっとした工夫を紹介しよう。

高脂肪・高カロリーの食事は体内時計を狂わせる、ノースウエスタン大研究チーム

米イリノイ大学では、高カロリー食品は体内時計を狂わせ、睡眠不足を招くとの研究を米医学誌に発表している〔AFPBB News

 まず、朝食をしっかりと摂る。特に、魚、豆、乳製品など、タンパク質が多く含まれたものを食べよう。眠気を誘うメラトニンというホルモンは、昼間元気に過ごすために必要なセロトニンが、夜になって変化したもの。

 セロトニンは、トリプトファンというアミノ酸が原材料となるが、これが豊富に含まれた食品が、肉、魚、豆、乳製品などだ。朝、納豆や魚、卵や乳製品を摂ることは理に適っているのだ。

 入浴は、お湯の温度と入る時間が問題。寝る2~3時間前に、ぬるめのお湯に入ること。理由は体温にある。人は、深部体温が低下していく時に、眠りに入る。遅い時間に入ったり、熱いお湯に入ると、深部温度が下がりにくくなるのだ。ちなみに、冷え性の人が寝つきが悪いのは、手足から体温が放出されないので、深部温度が低下しないからなのだ。

 寝つきをよくするために寝酒をする人がいるが、寝酒は睡眠の質を劣化させる。アルコールは、最初は覚醒興奮作用で陽気になるが、しばらくすると麻酔作用で眠くなる。これによって寝つきがよくなるのだが、3時間ほど経つと再び覚醒興奮作用が働く。

 眠りが浅くなったり目が覚めたりする。どうしても寝つきをよくしたい場合は、良質なアルコールを少量、つまみなしで飲むとよい。

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