マット安川 自民党参議院議員を総務政務官に迎えるという人事を受け、「一本釣り」という単語が飛び交った今週、ゲストに『月刊日本』主幹・南丘喜八郎さんと渦中の浜田和幸議員をお迎えして、スタジオで生でお話を伺いました。

日本は大変な危機にある。すべての政治家は命を捨てる覚悟で臨め

「マット安川のずばり勝負」ゲスト:南丘喜八郎/前田せいめい撮影南丘 喜八郎(みなみおか・きはちろう)氏
「月刊日本」主幹。元アール・エフ・ラジオ日本報道部長(撮影:前田せいめい、以下同)

南丘 私は被災地に4回行きましたが、何も片づいていないと言っていい。災害に遭った方々が自助努力されている。

 自治体や国もそれなりにやっているけれども、遅々として進んでいない。いまだに体育館の段ボールで仕切られたところに住んでいる。避難所では病気で亡くなる方もいる。こういう状況をまず我々は見なければいけません。

 日本はいま、大変な危機にあります。このまま沈んでしまうのか、もしくはこれを好機にして再びたくましく立ち上がっていくことができるのか、ギリギリ瀬戸際にきている。

 誰が総理であろうと、誰がどういうポジションに就こうと、どんな考えを持っている人であろうとも、日本の再生、再建のために持っている力を全部出したいという人を結集して、この困難にぶつからなければいけない。時には命をさし出すくらいの覚悟が問われていると思います。

 浜田(和幸、参議院議員)さんはそういう思いで、自分が直接的に復旧復興に携わるという決意で、自民党を離れて政府、行政サイドに入っていかれた。僕は大変勇気ある行動だと思います。

 亀井(静香、国民新党代表)首相補佐官も同じだと思います。亀井さんは政治家としていまの日本の危機に何ができるか、つまり身を捨ててもいいという思いを持っているんです。すべての政治家がこういう思いでいなければいけない。

 自民党にも民主党にも総理大臣経験者がいますが、この人たちは何もできない。ただ自分たちの既得権益、権力を維持するということだけに汲々として、お国ということはぜんぜん考えていない、公ということを考えていない。